思いやりの輪

思いやりの気持ちがあることで、私たちは他者の状況を理解し、その人たちの生活をよくするために何か行動したいと思うようになります。地球に暮らす私たちみんな、他者の助けや支援に頼っています。ですから思いやりを実践するということは、この相互依存性を理解し、尊重するということであり、同時に、自分の生活をより良くするためだけでなく、家庭を超え、地域や世界全体に向けた活動支援のためにいつでも行動が起こせる、ということでもあるのです。

Goal

まずは自分から、そして身の周りの環境を超えて、繋がり、思いやりのある関心を向けていくということを体感します

Resources

色を塗ったり書いたりするためのペン／鉛筆／クレヨン
短冊をつくるための紙
はさみ
セロテープ
（あれば）輪っかをネックレスや飾りにするために結ぶ糸

Instructions

必要なものを準備しましょう。紙の長い方の下側から、紙を細長く短冊状に切っていきましょう。短冊は幅2.5ｃｍ、長さ28ｃｍぐらいが良いでしょう。あと2回同様に切り、3枚の短冊ができればアクティビティの準備はOKです。

では、10~20秒、一緒に呼吸をしましょう。心地よい姿勢であれば座っていても立っていても構いません。肩の力を抜きましょう。鼻からゆっくり息を吸って、吐きましょう。口は使わず、できれば目を閉じましょう。

目を閉じたまま、自分自身の状態を観察しましょう。疲れていますか、それともエネルギーがあふれていますか？静かにしているのは難しいですか？どこかかゆくなってきましたか？呼吸のリズムを保ちながら、胸のあたりを思い描いてみましょう。心臓の上あたりに手を置いてもかまいません。あなたの感覚はあなたに何を伝えようとしていますか？感情は？どんな思考が浮かんでいますか。今あなたに必要なものは何ですか？

目を開けましょう。短冊を一枚手に取り、自分自身の感情や自分が必要としているものを文字や絵で書いてみましょう。質問：もし可能なら、あなたはとても仲のいい友達、または大好きな家族の誰かに、自分を助けてもらうために今何をお願いしますか？書き終わったら短冊を輪っかにしてテープで留めましょう（短冊を丸くして両側をつなげあわせ、テープで留めます）。
次に、また10分間、深い呼吸に戻りましょう。手を心臓の上におき、呼吸とまたつながります。今度は自分でない誰か、でもあなたにとって大切な、特別な誰かに意識をおきます。その人は家族の誰かでも、友達でも、先生や近所の人でも構いません。その人が目の前にいると想像しましょう。あなたと笑ったり、遊んだりしています。この特別な人とともにいるのはどんな気持ちですか。目を開けて、新しい短冊を手に取りましょう。質問：その人の力になるために、あなたに一つ、できることはなんでしょう？書き終わったら最初に作った輪っかに今回の短冊を通します。そして今回の短冊を輪っかにして両端を合わせ、テープで留めます。
最後にまた呼吸に戻ります。片手を心臓の上に置くか、両手を胸に当ててもかまいません。世界について考えてみましょう。様々な場所に住む様々な住人たち、行ったことのある場所やいつか行ってみたい場所のことを考えてみましょう。動物たち、植物たち、生きとし生けるものたちのことを考えてみましょう。小川の水、空までそびえたつ山のことを考えてみましょう。空気や雲、風に吹かれる森林のことを考えてみましょう。目を開けて3枚目の短冊を手に取って書きましょう。質問：地球がずっとその生命力を保つために、あなたに一つ、できることはなんでしょう？書き終わったら2番目の輪っかに短冊を通します。3番目の短冊を丸めて両端をテープで留めます。これで3つの輪っかの鎖が完成するはずです。