このアクティビティでは、気候変動について自分にはどうにもできない、と感じるときに、どのように自分自身にエネルギーを与えられるのか、他のアイディアを生み出しながら見つけていきます。
Goal
エネルギーを活気づけるアイディア、感情、行動と、エネルギーを枯渇させるアイディア、感情、行動とを認識することによって、自分自身の反応や自らのエネルギーを増やしていく方法について新たな気づきを得る
Resources
- ポストイット(または小さな紙とテープ)
- 大きな壁またはテーブル:ふたつのエリアに分け、それぞれにエネルギーを枯渇させる/エネルギーを活気づける、とラベルを貼っておきます
*オンラインで行う際には、ホワイトボードやGoogleスライドの機能を活用すると良いでしょう
Instructions
- 気候変動ついて考えると、何があなたを疲れた気持ちにさせますか?例えば、「絶望的だと思う」「なす術がないと感じる」あるいは「みんな真面目に受け止めていない」、あなたのエネルギーを奪うように感じることを思い浮かべ、付箋1枚に1つのアイディアを書き、壁またはテーブルの「エネルギーが枯渇する」エリアに貼っていきましょう。自分自身のエネルギーに実際に影響を与えた例を挙げて、できるだけ具体的なものを書き出しましょう。
- 次に、「エネルギーが活気づく」エリアにも、同様にアイディアを書き出し貼っていきましょう。「自然の中を歩く」、「自分の気持ちを誰かに伝える」、「反対の声を上げる」、「同じ思いの人と行動する」などです。ここでも、実際にあったことでできるだけ具体的に書き出しましょう。
- 書き出せたら、以下の黄色いゾーン”Discussion”の内容を話し合いましょう。
Discussion
- 「エネルギーを枯渇させる」側に貼ってあるアイディアを見て、どんな気持ちを感じましたか?いくつか共有してください
- “気候不安 (Climate anxiety)”とは、地球の未来についてのものすごく大きくコントロールできかねるような心配な気持ちのことを言います。「エネルギーを枯渇させる」側を見て、どれくらい気候不安の感情を感じますか?
- 「エネルギーを活気づける」側を読んでいるときにはどんな感情が起こるでしょう?
- もし不安や悲しみ、絶望や怒りなど、難しい感情を感じているとしたら、こういった感情を和らげるために、どんなことができそうですか?何か、健康的で役立ちそうな方法はありますか?
- 「エネルギーを活気づける」側にあるアイディアの中に、あなたが元気のない時に役立ちそうなアイディアはありますか?試したいアイディアは何でしょう?
Extensions
活気づける/枯渇させる、というのを身体的に体験して理解するために、まず(1)片足で立ってみて、「エネルギーを枯渇させる」側に書いてあるアイディアを読んでみます。そして、どう感じたか聞いてみましょう。(2)次に、「エネルギーを活気づける」側に書いてあるアイディアを片足で立ちながら読んでみます。
すると、同じように片足で立っているのにもかかわらず、「エネルギーを活気づける」側のアイディアを読んでいるときの方がバランスが取れ、しっかりと立てる感覚を持つ人が多くなるかと思います。
そこで、「なぜこんな結果になったんだと思う?」と話してみましょう。
12歳以上の子どもたちや大人に対しては、ここから脳の話をしていくのも効果的です。大脳基底核と呼ばれる、感情と思考・行動の間で感情を処理する部位は、身体的なバランスも司っています。感情は身体的な影響も受けるもので、応用科学とも言われます。
p.s. 脳科学者のアントニオ・ダマシオは、「感情は表出する」と言います。なぜなら感情は、我々の脳の制御システムの一部だからです。これについては詳しくはSix Secondsのyoutubeにてご覧いただけます。
Activity Source
Joshua Freedman & Maria Jackson/訳者:三森朋宏・廻田彩夏
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TIME:
5-20 minutes
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